楽天イーグルス、ジントシオ獲得

楽天イーグルス、ジントシオ獲得

東北楽天ゴールデンイーグルスが元千葉ロッテマリーンズ団長・ジントシオの獲得を発表しました。肩書は応援プロデューサー。(一部記述修正しました)

2018シーズン、楽天イーグルスの応援はもっと熱くもっと楽しくもっとパワフルに進化します!
下記のコンセプトをもとに、進化した応援を作るために応援プロデュースチームを結成し球団・私設応援団有志メンバーが一体となり応援をプロデュースします。

チームへの愛が無くても応援は出来るのか?

今回の取り組みは応援をスタジアム演出の重要な要素と認めたうえで、より球団が中身に入ることで洗練されたスタジアム全体の雰囲気を作り出す為と推測できますが、そもそも応援とは何なのか?との議論が避ける事が出来ません。

チームが好きだから応援すると言うのが、私なども当たり前の考えで、私の周囲を含めて見ても、その大前提に対して今回の発表がどうなのかと、そもそもの所で違和感を持つ反応が大多数でした。
しかし一方、自分たちの周り以外の世の中では兼任ファン、したい応援があれば昨日と違うチームを応援する事に躊躇しない層や、そもそも○○みたいな応援がしたいと言うだけのライト層が大半なのでは?と言う気付きも年々強くなっているのも事実。

この楽しければ何をやっても構わない流れの中で、楽天球団は応援行為とチームへの愛は別物、むしろ応援のプロによる演出を行い、球団の魅力のひとつにしたいと望んだのでしょうか。そしてそれは既存の応援に対する不満を少なからず感じているということになるでしょう。

今回、楽天球団からの発表には既存の私設応援団体のメンバーも参画しているとなっていますが、登録許可証時代の応援団に球団の意向に従うしかなく、約款を見ればわかるように関係性は対等ではありません。球団が推し進める施策に対して対話する気分になれるくらいまででしょう。球団としては既存団体の参画を得ることで「チームを愛している人々による応援」の前提を守っている形を維持することができます。
今回の発表が既存私設応援団の人間を球団職員として雇用するであれば、関係は対等に近くなり、公式応援団として筋も通りますが、そうではない以上、既存団体ではなく球団が主導する形での応援活動・演出の色が濃くなるのが自然でしょう。

もちろん全ては勝手な推測なので当事者たちの心情などは知る由もありません。私が思うのは新規球団らしい割り切った考えであり、コンサルタントがよく行う「みんなで考えた結論」感の一環に既存団体が巻き込まれてやいないかを懸念しています。今回の取り組みが成功すれば、他球団も含めて波及していく事は避けられず、私設応援団のような団体も現場で応援活動をするだけの能力だけではなく、折衝面でも親会社のどんぶりではないFAX経営者に負けない策を講じて行く必要があるのかもしれないと感じました。

しかしプロ野球ファンが面白ければ、楽しければ何でもよい人や応援席をフェス感覚で楽しむ人達しかいないのであれば、私の不安など単なるオールドタイプの妄言でしかないありません。それでも自分としては何よりもチームが好きだからこそ応援する原理原則を大切にして欲しいと願ってやみません。

ちなみに画像の方は宮城球場での二次会の風景。この時のチャンステーマとロケット花火は確かに楽しかったが、この写真を撮った時に16年後の出来事は想像もできず…。