あの頃の球場 2003.03.09
プロ野球はそれこそ戦前から続く古い歴史を持つプロスポーツなわけで、オールドファンと言い出したらきりがなくなってしまう。
ここでは自動車趣味に習ってちょっと昔、ヤングタイマーを名乗って古い画像からプロ野球の風景を振り返る。
グリーンスタジアム神戸（神戸総合運動公園野球場：神戸市）
いつまでやるかわからない初回は野球を見るだけならば1番最高のフランチャイズ球場であったグリーンスタジアム神戸。
総天然芝のグランドにフィールドシートなどボールパークスタイルをいち早く取り入れたスタンド、DJによるスタジアム演出とオリックス・ブルーウェーブには他の球団とは違う部分がここにはあった。
ブルーウェーブ全盛期の球場演出・雰囲気は他のフランチャイズよりも確実に先進的で、それは新球団としての意気込みを感じさせるものだったと思う。一部のプロ野球ファンはオリックスの球団運営姿勢を疑問視する人も多いがチーム運営と球場運営は別物であり、観戦環境としては素晴らしいものだった。
現在の扱い…
しかし、ここまで全て過去形になってしまうのが残念。2005年に本拠地が事実上大阪ドームに移転して以来、この球場は本格的な改修は受けておらず、ここに掲載した2003年の改装が現在の姿そのままである。
当然施設は老朽化しており、試合数の減少を受けた各種施設の閉店、トイレ、座席、通路、照明など各ホスピタリィの劣化は隠しようがない状態になっている。
それでも多くのプロ野球ファンが野球を見るには最高の球場と今でも言ってくれているが、老若男女、大人子供を前提と考えた時、総合的な観戦環境としては人に勧められる状態ではない。
オリックス球団が今後この素晴らしい球場をどうするのかはまだ分からない。